こばやしたいよう
カラーを専門的に活用したビジネス戦略のこと。
色に対する人間の行動や反応を研究した色彩心理学がマーケティングのベースになっています。カラーマーケティングで導き出した色はビジネスを大きく動かすため、多くの企業が莫大な資金と時間をかけてどの色を選ぶべきか研究しています。
ここからは展開事例をもとに3つのカラー戦略を解説します。
多色バリエーション戦略とは、競合他社との機能的な差別が少なく、
商品の色で差別化を企画、意図した戦略
例:ランドセルなど
メリット
・色彩の選択肢の拡大によって、多様なユーザーのニーズに応えられる
・多様なカラーバリエーションによって、他社商品との差別化ができる
デメリット
・全色が同じように売れることはなく、各色の販売予定数を的確に予想することが難しいため、ロスが生じやすい
・全ての商品色を売り場に展示することができず、カタログやWEBサイトなど、プロモーションが限定的になることもある
今まで業界で使われていなかった色を提案し、市場での注目度を高める戦略
例:クラフトビールなど
メリット
・新市場の開拓に結び付けばマーケットリーダーになりやすい
・見たことない商品の色が、停滞市場のカンフル剤となる
デメリット
・消費者に受け入れられず、商品の色が活動の足を引っ張る可能性がある
・革新カラーが消費者に馴染むまでプロモーション費用がかさむことがある
ブランドの世界観をテーマカラーとして設定した戦略
例:BALMUDAなど
メリット
・特定の色を複数の商品アイテムに設定してをシリーズ化することで、単品購入ではなく、複数購入を促進できる
・シリーズ商品の世界観への共感が販売理由になるため、ブランド力向上が期待できる
デメリット
・シリーズ展開を継続しなくなった場合、アイテム買い増しや故障による買い替えといった愛用者の販売要望に応えられなくなり、ブランド力を失う恐れがある
他にも様々なカラー戦略があるのでまた紹介します。
こばやしたいよう
琵琶湖県出身。主にWebデザインについての発信をしていきます。実はWebデザイン学生からアパレル業界を目指しています。
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